プラスの文具使ってみた|Vol.3 フィットカットカーブ
フィットカットカーブは2022年で10周年。スタンダードや料理用、子供用など、
バリエーションもますます豊富に。いろんなシーンで多くの方に愛用いただいています。
今回は、普段はさみを利用することが多いという皆様に、
フィットカットカーブで「植物」をテーマに作品を作っていただきました。
1.どんな時にはさみを使う? 2.はさみの好きなところ 3.フィットカットカーブを使ってみた感想
はさみを通して、自分の線を描く。
好きな紙を切っている時間が、何よりも幸せ。
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さめさめぱんださん(切り貼り絵作家)
- 1:紙好きで集めた雑紙端紙を使ってあげたくて、数年前に切り貼りを学ぶ。はさみで切る楽しさの虜になり、切り貼り絵作家の本格活動へ。2:人の温もりを感じさせる、自分の手から生まれた「自由で不器用な線」3:紙に噛みつく感覚が抜群。切れ味が軽く一気に切れて快適。何時間でも切っていられる。
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はさみの方向を変えるだけで、
作りたい形が自由に切れる。芹澤ミツキさん(小学3年生)
- 1:学校の図工の時間。家で折り紙を切ったり、おかしの袋を開ける時に使う。2:カッターはまっすぐしか切れないけど、はさみは方向を変えるだけで作りたい形が切れるところ。3:ダンボールもきれいに切れたのがよかった。
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厚みのある紙も細部もなめらか。
切るという行為を忘れて制作に集中できる。岩淵幸子さん(デザイナー)
- 1:仕事で商品カタログを制作することが多く、撮影小物のプロップづくりに。2:紙の花の場合、カッターだと型紙どおりの仕上がりですが、はさみでフリーハンドで切るとひとつひとつ表情が異なり、花がいきいきと感じます。3:厚みのある紙でも均等な力で切れ、曲線もなめらか。紙の切れ目が美しいです。
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素材とはさみがあれば、どこでもサクッと。
切った時の有機的な線が昔から好きです。-
山下瑠美(プラス株式会社 広報・宣伝室)
- 1:幼い頃から細かい作業が好きで、雑誌の広告などでお気に入りの画像があれば、切り取ってコラージュしていました。2:有機的な線。素材とはさみ1本あればサクッと切れてカッターマットが不要なところ。3:写真、画用紙、フェルト、布など、どの素材もスムーズ。この切れ味、実際、体感していただきたいです!
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フィットカットカーブについて、
開発者に聞いてみた!
フィットカットカーブシリーズは、はさみ市場で売り上げNO.1*。
2022年1月には発売から10年を迎える、
プラスの文具を代表するロングセラー商品です。
今回は、フィットカットカーブの開発メンバーの一人、
製品クリエイティブ本部新領域製品企画部の久保田創に、
誕生秘話や商品特性について聞きました。
*2019年日本国内販売数量(プラス調べ)
フィットカットカーブの
開発経緯について教えてください。
フィットカットカーブの前身フィットカットも発売当時ははさみ市場でNO.1を獲得していましたが、競合他社とのさらなる差別化を図ろうと、家庭でどのように使われているのか市場調査を行いました。すると、袋を開けたり、ダンボールを切ったり、観葉植物を切ったりと、一丁であらゆるものを切っていることがわかりました。はさみ=紙、という意識があったのでアンケート結果に驚きました。そこから、紙以外も切れることを前提に開発がスタートしました。
フィットカットカーブの約30度は、
どうやって誕生したのですか?
ストレートな刃の場合、根元と刃先では角度が変わるため、刃の位置によって切れ味が異なります。例えば、根元は約90度なので切ろうとすると対象物を押し出してしまい、刃先は角度が狭いため潰す感じになって切りにくいんです。
研究を重ねる中で中心の少し手前が、対象物が滑らず力のロスもなく快適に切れることがわかりました。そのVの字の角度を測ると約30度だったんです。どの位置で切っても約30度になるように刃にカーブをつければ、常に対象物をしっかり捕らえて最適な状態で切れると考えました。
ベルヌーイカーブ刃とは
どういったカーブなのでしょうか。
刃がカーブしたはさみは、枝切り用や工具用など特殊なはさみには存在し、カーブがあると切りやすくなることはわかっていました。ただ、一般のはさみに採用することはコスト的にも技術的にも難しいと考えられていました。どうすれば刃の根元から刃先まで、常に30度を保つことができるのか。
研究を重ねる中で辿りついたのが「ベルヌーイ螺旋」、角度を一定に保つ対数螺旋の定理です。例えば、ハヤブサは獲物に近づく時、一定の角度を保つために螺旋を描きながら近づくのですが、その角度こそが対数螺旋の定理です。他にも貝の渦巻きや台風の雲の渦など対数螺旋は自然界では数多く見られます。そのベルヌーイ螺旋の考えを応用したのが、フィットカットカーブの代名詞でもあるベルヌーイカーブ刃です。
シリーズもかなり増えていますが、
現在は何種類あるんでしょうか。
発売当初は、スタンダードとテープの粘着がつきにくいフッ素コート、切れ味が長持ちするチタンコートの3種類でしたが、さらにベタつきをなくすフッ素3Dや子どもでも軽く切れる子供用、携帯用のスティックタイプなど、今ではラインナップは全16品に。暮らしの中に使用シーンを想定し、お客さまの声を反映していったらここまで増えました。
今後も新しいシリーズを開発する
予定はありますか。
最近、料理はさみの需要が伸びていますが、その背景にはお家時間が増えて料理をつくる負担が増えたのも要因だと考えます。まな板を使わずにトレイの上や鍋の上で食材を切れる、包丁にはない手軽さが支持されているのではと思います。
はさみの使用シーンは暮らしとともにあると思うので、今後も、ターゲット層のニーズやライフスタイルの変化に意識を向けながら新しい商品を提案していきたいですね。
家でもキャンプでも活躍する、
多機能料理はさみが登場!
シリーズの中でも人気の料理はさみがさらに進化して、2022年10月に新登場。板厚刃&マイクロギザ刃はもちろん、あんしん分解設計、ピーラーや補助ナイフ、栓抜きなど一丁で機能満載。かさばらずに収納できるのでキッチンもスッキリ。アウトドアレジャーが定着する中、キャンプ道具としてもおすすめです。