フマキラー株式会社様
広島に開発拠点を持ち、殺虫剤をはじめ、
多彩な製品の研究開発・製造販売に取り組むフマキラー様。
その基幹工場内に開設された「ブレーンズ・パーク 広島」の、
新開発研究棟のオフィスを手掛けました。
宮島を臨む海沿いに位置する「ブレーンズ・パーク 広島」は、フマキラー様の研究開発拠点。プラスでは、2021年にオープンした新開発研究棟のオフィス設計を担当。同社が掲げる「新価値創造」というテーマの実現に向けて、よりクリエイティビティの高まるワークプレイスを構築しました。
新たな価値を生み出すための、
集中とコミュニケーションを設計。
集中とコミュニケーションを設計。
壁面に特殊なハーフミラーをあしらった、天井高7.2mの開放的な空間が特徴の、「ブレーンズ・パーク 広島」。オフィスを見下ろせる2階通路は、一般の方の見学コースにもなっています。「普通ではない、創造的なオフィスを」という同社会長の直々のご要望に応えるために、コンセプトを「GREEN PARK(緑化空間)」と設定。いたるところに植栽をふんだんに取り入れ、主な研究対象である「虫」の気持ちに寄り添いながら、固定観念にとらわれない発想で集中して開発に取り組めるようにデザインしました。
ひらかれた空間を活かして研究を行うオフィススペースとライブラリー、休憩ができるバーカウンターのエリアをひとつながりに設計。コミュニケーションを活発にすると同時に、現在から未来へと続いていくイメージも内包しています。
幾何学的な印象のオフィスゾーンには、プロジェクトごとにレイアウト変更しやすい台形のデスクを、有機的な印象のライブラリーゾーンには、木陰で資料閲覧や休憩ができる曲線形のカウンターを設置。
カフェスペースやレクリエーションスペースには、楽器やビリヤード台を配し、リフレッシュとコミュニケーションを誘発する仕掛けに。エリア同士のメリハリをつけながら、一つのオフィスの中で多様な創造性が発揮されるように意識しました。
また、無機的で冷たい印象になりすぎないよう、ライブラリーの什器を中心に明るいカラーを採用。植栽には照明を組み合わせ、外光の変化とともに樹影が天井や壁に映し出されるなど、インスピレーションを刺激する工夫を随所に凝らしています。
新オフィス完成後は、研究員同士の挨拶や会話が増え、コミュニケーションがより活性化されたというフマキラー様。自然の要素を取り込み、創造性と心地よさを兼ね備えた、未来への推進力となるオフィスとなりました。