株式会社山陰中央新報社様
山陰地方のニュースを発信する、
山陰中央新報様の本社内の編集局・編成局フロアを改修。
洗練された創発的な印象とともに、
新聞社ならではの働きやすさをかたちにしました。
日刊紙を軸にさまざまなニュースを発信する山陰中央新報社様は、新聞社の中枢とも言える編集局・編成局フロアを30年ぶりに改修。コミュニケーションを活性化しながらクリエイティビティを刺激し、幅広い世代の方にとって、魅力的で働きやすいオフィスへリニューアルされました。
新聞社らしい働き方を見つめて、
創発と交流が生まれる空間へ。
創発と交流が生まれる空間へ。
ヒアリングで挙がった課題は、「リクルート」と「コミュニケーション」。昔ながらの新聞社らしい空間から、採用活動や社内交流に寄与するオフィスへの刷新を望まれました。編集局・編成局は、24時間体制で稼働する組織。まずはその働き方を理解するために、早朝や深夜を含む各時間帯で、所属されている方がどのように働いているのかを視察。さらに、若手社員の方々を中心としたワークショップを実施し、図面を前に「どこに何があったら便利か」「どんな動線が働きやすいか」などをディスカッション。それをもとにゾーニングを行い、フロアマップへ落とし込んでいきました。
そこから生まれたコンセプトが「アトリエパーク」です。一般的な「ワーク」にはとどまらない専門的な仕事内容から、働く人を「アーティスト」と定義。さらに、コミュニケーションや偶発的な出会いが芽生える「パーク」の要素を加え、創発と交流が生まれるアトリエのような空間を目指しました。
ポイントは「片付かなくても、かっこいいオフィス」。柱などにレンガをあしらうことで、資料などで雑然としていても海外の新聞社のような雰囲気に。一方で、チーフが集まるセンターエリアには、島根県の名所・宍道湖をイメージした藍色の天井装飾を加えて、郷土愛を示すとともに空間を引き締めました。
デスクは、あえてジグザグに配置。突発的なミーティングなどが行える場所を散りばめ、意見を引き出し合えるよう設計しています。休憩スペースは、植栽を配したカフェのような雰囲気に仕立て、緊張感のある仕事の中でもリラックスできる空間を意識しました。
オフィス刷新後は現場の雰囲気も、より明るくチェンジ。笑顔やコミュニケーションが増えて、服装まで変わったという声も。業務内容に寄り添いながら、より本質的な働きやすさを高めるリニューアルとなりました。