須賀工業株式会社様
空調・衛生設備を手掛けられる須賀工業様の保養所
「軽井沢倶楽部」をリニューアル。
自然豊かな立地と建物の特性を活かしながら、
また来たいと思える心地良さをデザインしました。
創業120年超の歴史をもつ須賀工業様の研究研修所、北関東・東関東・横浜支店に続き、保養所のリニューアルを担当。社員の皆さまが心身ともにリラックスできるよう「ハードの改修だけではなく、居心地の良さも追求したい」という同社社長のご要望に応え、軽井沢の美しい自然に癒されるくつろぎの空間を構築しました。
軽井沢の自然と調和した
社員のためのウェルネス施設へ。
社員のためのウェルネス施設へ。
健やかな心身を支援する社員向け施設としてリニューアルした「軽井沢倶楽部」。コンセプトを最も象徴する場所は、ラウンジです。吹き抜けの天井まで続く大きな窓があり、たっぷりと外光が差し込む造りになっています。ここでは外の庭が主役となるよう、インテリアも眺望の一部と捉え、景色と調和する線の細いフォルムや色のコントラストを抑えた家具を設えました。
家具の配置は、さまざまなくつろぎのシーンを包み込むデザインに。美しい自然を静かに眺めたり、暖炉を囲んで談笑したり、思い思いの過ごし方をかなえます。
さらに、日々の疲れを癒す場所だからこそ、家具の手触りにもこだわりを。天然木素材の椅子にすることで、ふと触れた時にほっと安らぐ体感を演出しました。
内装のデザインをする上で、強くご希望されたのが「利用率の向上」です。他の宿泊施設と比較してもこの保養所を選んでいただけるように、さらには何度でも訪れたいと思っていただける空間づくりを目指しました。「次はあの部屋に泊まってみたい」と再訪につながるよう、客室のデザインはあえて統一せずに、温かみのある和室からモダンな洋室、ホテルライクな客室など、バリエーションを持たせています。
今回のリニューアルは、建物がもつ個性を最大限に活かす方向で計画を進めました。例えば暖炉やシャンデリア、食堂の床は元々使われていたものをそのまま採用。館内の随所に飾られているアートも、既存の木部に合う色合いをもとにセレクトしています。
オープン後は「気持ちよくリフレッシュできた」「社外の人にも自慢したい」という声が多く、社員の皆さまにご満足いただけているようです。守るべき建物の個性を見極めながらリニューアルしたことで、歴史を感じる意匠とリゾートらしい心地よさの溶け合う保養所へ生まれ変わりました。
上：明るくあたたかな印象のダイニング。 館内の基調となるブラウン系をベースに差し色が入り、会話のしやすいラフな空間に。下：アクセントとして特別に設えた1室だけのホテルライクな客室。