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プラスのものづくり

開発製品の領域が
異なるメンバーが、
集い、語らう。
ものづくり座談会。

開発担当する製品領域が異なるため、普段はあまり
話す機会が少ないメンバーが一堂に会して、
担当製品やプラスのものづくりについて語り合いました。

親しみやすくて直感的に使える。
製品に宿る、プラスらしいものづくり。

小林

事業部を越えての座談会は初めてですが、皆さんよろしくお願いします。

春名

他の事業部の製品開発について聞けるのを楽しみにしていました。

水谷

私はビジョン事業部へは何度か企画相談に伺ったことがありますよ。オフィス家具は周辺環境も提案したほうが購入につながると感じているので今後も相談するかと思います。

小林

もちろんです。ところで、お二人が感じる「プラスらしいものづくり」とは何でしょうか。

春名

製品開発の最初から最後まで担当できるので、ターゲットを意識しながらもデザインに担当者らしさが現れている気がします。最後まで関われるので製品にも愛着が湧きますね。

水谷

ファニチャーも同じことを感じます。色合いやちょっとしたユニークさなど、随所に担当者らしさやプラスらしさを感じます。

小林

私が感じるプラスらしいものづくりとは、直感的に使えるものでしょうか。椅子は座るものと誰にでもわかるように、ペンやノートも考えることなく使えるように、ビジョン事業部では今までなかったけれど自然に使える、そんな製品開発を意識しています。あとはアナログっぽさですね。ホワイトボードやコピーボードをつくる事業部としては手で書くことにこだわっていますから。

春名

親しみやすさを感じながら自然と使える。黒子に徹するものづくりはプラスらしさかもしれせんね。

モノだけではなくコト発信を通して、
製品に付加価値と愛着を。

水谷

職業柄、普段意識していることはありますか?私は木が好きなので木製品があるとつい買ってしまいます。最近は木製品以外の成形に関わる機会も多いので、その製品がどんな構造になっているのか、売り場で細部をじっくり観察してしまいます。

春名

私はよく旅行するのですが、これからは単にモノを売るのは難しいと思っているので、旅先やホテルでのアクティビティやサービスが、どうやって購入につながっているのかチェックします。例えば、販売価格180円のノートでも「一緒に○○を書きましょう」など体験とセットにすれば参加費として1,000円になるように、製品価値を高めるヒントを探しています。

水谷

ファニチャーでは、国産材活用への取り組みを地域の方々にも知って頂きたくて、木育をテーマにワークショップを開催しています。プラスは文具のイメージが強いので家具を知ってもらえる良い機会になっています。

春名

体験するとモノへの愛着も生まれて購入につながると思うので、ステーショナリーでも企画したいです。

小林

PLUS DESIGN CROSSのある恵比寿は立地がとてもいいですし、一般の方への発信拠点としていいですよね。

話し合いの様子1
話し合いの様子2

小さな気づきやニーズから、
新しい価値をつくりだす。

小林

それでは担当製品についてそれぞれ説明していきましょうか。春名さんいかがですか。

春名

このノート「Ca.Crea(カ.クリエ)」はA4の3分の1サイズが特長で、A4用紙を挟んで折るとキレイな三つ折りになるので、カスタマイズできる手帳として使用される方が多いです。ちなみにセーラー万年筆さんとのコラボ企画で万年筆とセット販売したものは、万年筆で書いても裏抜けしない仕様になります。

水谷

普通の紙とどこが違うのですか。

春名

厚さもありますが紙の性質ですね。紙の繊維にはインクが染み込みやすいものと染み込みにくいものがあるので、裏抜けせず、インクに合う紙を使用しています。

小林

手触りや書き味も違う。紙を探すところから関わるのですね。

春名

紙のサンプルは取り寄せますが、普段からいろいろなペンを持ち歩いて試し書きしています。

小林

普段からいろいろなペンを持ち歩いているとは、なかなかですね。

話し合いの様子3

マテリアルや構造による、
サステナブルな製品開発。

水谷

私が担当した製品は、小林幹也さんデザインのソファシリーズ「Redon」です。建築の一部にみえる佇まいにしたいとミニマルなデザインにこだわられていました。納得のいくデザインに辿り着くまで何回もやりとりを重ね、24年度グッドデザイン賞を受賞しました。

小林

そうでしたね!ところで、どういった点が受賞につながったのですか。

水谷

ロングライフ設計のカバーリングや環境に配慮したファブリックなどが評価されました。この製品では軽量化や分別・リサイクルしやすいマテリアルや構造にトライしていました。「Redon」では新規マテリアルの採用には至りませんでしたが、チーム内ではサステナブルな構造開発に継続して取り組んでいます。

春名

サステナブルを意識した製品開発は他の家具メーカーでもやっているのですか。

水谷

企業ブランディングとして選択される企業様が増えているので、オフィス家具メーカーは家庭用家具メーカーよりも積極的な気がします。

文具製品担当:春名美沙さんのお写真

文具製品担当:春名 美沙(入社17年・2児の母)

ステーショナリーカンパニー マーケティング本部

学生時代にデザインを学びながら興味はマーケティングへ。

昔から文具などの小さいアイテム好き。

オフィス家具製品担当:水谷笑理さんのお写真

オフィス家具製品担当:水谷 笑理(入社5年・2児の母)

ファニチャーカンパニー マーケティング本部 商品開発部

学生時代に金属、工芸、ガラス、木工などあらゆる基礎を学び、
好きな木工家具のプロダクトデザインを担当。

ミーティングサポート製品担当:小林均さんのお写真

ミーティングサポート製品担当:小林 均(入社12年)

ステーショナリーカンパニー ビジョン事業部 市場創造部

市場自体を創るにはどんな製品をどう発信すべきか、
消費者とのコミュニケーションを企画。

市場の変化を敏感に感じ取り、
アプローチを柔軟に変えていく。

小林

ビジョン事業部は家庭用ホワイトボード「インテルナフロート」ですが、家庭でもデザインを妥協せずに使ってほしくて、壁に掛けてもインテリア性を損なわないスタイリッシュなデザインを意識しました。実際はリビング学習や子どものお絵かき用にテーブルで使われるなど想定とは異なりますが、お客様には楽しく使っていただけています。

水谷

オフィス家具を選定されるのは経営者やプロジェクトメンバーが多いので、実際に使うお客様の声を拾うのがなかなか難しいのですが、皆さんはどのようにお客様の声をリサーチしていますか。

小林

ネット上の購入者レビューは全部チェックしていますが、実際に使用している様子も知りたいですね。

春名

文具好きな方はお気に入り文具をSNSにアップすることが多いので、SNS投稿はマメにチェックしています。

小林

私の部署はお客様とのコミュニケーション企画を行っているので、お客様の使い方をチェックしながら広告表現をフレキシブルにアップデートすることを意識しています。

水谷

なるほど。広告表現も柔軟に変えていくのですね、参考になります。

ライフスタイルはシームレスへ。
製品の領域を横断できるのが、プラスの強み。

小林

今回、座談会をやってみて、改めて事業間で情報を共有することの必要性と可能性を感じました。特に、最近は空間を一式提案してほしいと希望される企業様も増えていますし、学校も含めて、周辺環境を一緒に提案できたらいいなと思いました。

水谷

確かに。ファニチャーでも教育現場にタブレットが導入された時にはタブレットを充電できる収納庫が売れました。

春名

学校であれば、この授業にはこのテーブルと椅子、ボード、筆記具をセットになど、お互いに市場のニーズなどの情報を共有しながらトータルで提案できたら面白いですね。

水谷

ハイブリッドワークや在宅ワーク・リビング学習が定着し、学校の授業でもオンライン参加が一般的になるなど、家庭とオフィスと学校の垣根がシームレスになってきているので、ファニチャーとステーショナリーとビジョン事業があるのはプラスの強みですね。

春名

それぞれの事業で企画をしていることも共有していけば、同じ方向を向いて開発できますよね。

小林

これを機に、情報交換の場をつくっていきたいですね。

水谷

はい。今回はとても良い機会になりました。ありがとうございました。